質問箱ピックアップ『他人に与える幸福は長続きする』

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質問箱ピックアップしていきたいと思います。

いつも質問ありがとうございます。

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今回はこの質問をピックアップしました。

僕も悩んでます。半年間内科系を研修していて、10月から整形外科を研修しているので、ガラッと様変わり。文字通り右も左もわからない。1000本ノック始まった感じですね。

働くって給料を貰うことでもあるけど、誰かに幸福になってもらうことでもあるんです。

シカゴ大学の研究OSF では誰かに幸福になってもらうことがどれだけ自分に影響があるかを教えてくれました。

5ドルを渡して、自分に使う人と他人に使う人とに分けて幸福度がどうなったか調べたんです。

結果的に、自分に使う人は幸福度が下がり、他人に使う人は幸福度が安定していた。まあ、ここまではなんとなく分かります。

さらにふたつ目の実験では、502人の男女を集めてオンラインのパズルゲームで遊んでもらっております。これがどんな実験デザインだったかと言いますと、

ゲームをクリアするたびに0.05ドルもらえる もらったお金は、自分のものにするか、それともチャリティに寄付するかを選べる ゲームごとの感情の変化をチェックする

って感じで、寄付によって幸福度がどう変わるかをみたんですな。

この結果がすごいのは、過去のデータでは「人間は幸福にすぐに適応しちゃう生き物だよ!」って結論が出てたからです。つまり、どんな良い家に住もうが大金を儲けようが、人間はすぐにその状態に慣れちゃうんで、最終的には「思ったより幸福になれないなー」みたいな感想になりがちなんですよね。

しかし、チャリティのように「あたえること」に意識を向けると、私たちのなかには比較が起こらず、代わりにジブの善行がもたらした幸福感にだけ集中できるようになるんですな。

ってことは、患者のため、周りの医療者のため自分が動くってのが働く上で幸福度を維持するモチベーションになるんじゃないかと考えられます。